私のおすすめ

AERA 09/29日号

AERA 09/29日号(09月22日発売)

〈現代の肖像〉橋本治●作家/追分日出子

評者が作家、橋本治さんを知ったのは、ベタで恐縮だが、かの『桃尻娘』で、である。以来、すごい作家さんだなあ、と思ってはいるものの、正直言って、熱心な読者ではなかった。読めば、必ず、面白いのだ。なのに、なぜ? その理由の一端が、今回の「現代の肖像」でわかった気がする。理由その1。サブカルチャーから正統派(?)評論まで、何しろ、手がけるジャンルが幅広く、つかみどころがない。しかも、超多作だから。理由その2。この記事が指摘しているように、実は橋本作品の書評や評論は少なく(ジャンルが「橋本治」としか言いようがないだけに、評するのが難しいのかもしれない)、書店で出合う前に「読んでみたいな」と思うきっかけがあまりない。というわけで、評者のような怠惰な読者には、結構ハードルが高い作家さんなのだ。近年売れた『上司は思いつきでものを言う』はまぎれもなく、橋本さんらしい一作だったが、まあ橋本さんとしてはお手軽な部類だ。なのに、気が遠くなるほど緻密な作業の末、生み出された『窯変源氏物語』はそんなに売れていない(はい、評者も未読であります……)。橋本さん自身は、この状況をどう思っているのか。東大時代の同級生で、現在東大教授の船曳建夫さんの「天才は同時代人には理解されないんです」という言葉が重い。

SPUR 2008/11月号

SPUR 2008/11月号(09月22日発売)

11月8日から、原宿&銀座で世界先行発売! 全部見せます! 衝撃のH&M コム デ ギャルソン

銀座に華々しくオープンした「H&M」、えらいことになっています。銀座を歩いている女子全員が「H&M」のショッピング・バッグを持っています――というのは、さすがにウソですが、そう言いたくなるくらい、あの子もこの子も片手に「H&M」。先日、東京駅の新幹線乗り場でも、「H&M」片手の女子を何人も見たので、もうほとんど「東京土産」と化しています。同じくファスト・ファッションの雄「ZARA」日本上陸の時も、こんなでしたっけ? それとも上陸の時期が、生活防衛モードになっている今の日本にジャストフィットしたということでしょうか。いずれにしても、11月、原宿店オープンのさい、発売される「コム デ ギャルソン」とのコラボレート・シリーズは、注目です。日本を代表するブランドとして「H&M」が白羽の矢を立て、また、意外にも、川久保玲さんが快諾して実現したこのコラボ。『シュプール』で全ラインナップが拝めますので、ぜひとも手に入れたい人は、事前にしっかりチェック(消費者金融のCMみたいですが)してください。あまりにも「ザ・ギャルソン」なデザインに安心しつつも、びっくりしました。プチプライスのものもあれば、ギャルソンほどじゃないけれど、「H&M」としてはハイプライスの6万円弱のワンピースまで、いろいろです。きっと売れるでしょう。もしかすると、オープン前から行列かも。ただ、現在、日本の若者ファッションはベーシック回帰の方向に向かっている気がするので、このギャルソンH&Mを欲しがるのは、ファッション好きかファッション業界人に限られるような予感も。ま、いかにもギャルソンらしい、ある意味で「ベーシック」なアイテムばかりなので、やっぱりバカ売れするのかな?

MAQUIA 2008/11月創刊4周年記念大充実特大号

MAQUIA 2008/11月創刊4周年記念大充実特大号(09月22日発売)

うっとりマキア肌2008ベースメイク総力特集 秘めた輝きを肌に映し出す 欲しいのは私を表現する肌

今月号で4周年を迎えた『マキア』。「うっとり」で美容を語る個性もおなじみになりました。今月は、秋の新作紹介に本腰を入れています。夏から秋へ、肌の調子が劇的にシフトする時期ということもあり、「肌作り」に焦点を当てていました。この秋もファンデーションが豊作で、新作から43ブランドを細かく全部見せていたり、コンシーラー&パウダーの使いこなし方や、実はとっても大切な下地をガッツリ紹介するなど、改めて「肌作り」に取り組みたい人にお勧めの内容になっています。評者が見て、読んで面白かった記事は、「ザ・女芸人ビューティ」。特に、ビヨンセのモノマネで人気の渡辺直美さんの迫力に目を見張りました。日本人離れしていますな。また、十和子好きの方には、「君島十和子スキンケア24時」という記事がお勧め。あいかわらず、お美しいです。それから、「インプレス コンセントレートマスクN」とシュシュという2大豪華付録も見逃せませんよ。

AERA 09/22日号

AERA 09/22日号(09月13日発売)

〈女性〉小泉今日子最強アラフォー「中年の星」 本誌だけに語った「将来の夢」と「孤独」と「離婚」

以前、ある雑誌で、男子も含んだ同世代の座談会をやったことがあるのだが、その時、「キョンキョンという存在が、今も光り輝いているということ、少なくとも、そういうことになっているのは、俺たち世代の幻想もしくは願望なのか」という話になった。当時は、全員、まだ「アラフォー」ではなく、ギリギリ「アラサー」だったが、正直言って、今も、評者には、その答えが出ていない。ここ最近、映画の宣伝でいろんな媒体に出ているが、みんな、映画を絶賛している。良い映画を選んだのか、あるいは、キョンキョンが出ているから「良い映画(に違いないだろう)」なのか? キョンキョン世代と年上のキョンキョンをずっと見てきた世代(評者だ)が、「俺たち&私たちのアイコン」として崇め続けてきたわけだが、キョンキョンの威光は本当に今も「リアル」なのだろうか? 彼女への思い入れは、同世代の我々だけに限らないんだろうか? どうしてもわからない。ともかく、今週の『アエラ』はそんなキョンキョン(どんなキョンキョンだ)の「本音」が語られている。離婚のことも語っている。しかし、亀梨君のことは語っていない。そのあたり、「もう話せる過去」と「まだ話せない過去(もしかして現在形か)」という線引きがあるようだ。ジャニーズって線引きかもしれないが。あと、愛煙家である点を隠さないことが自然体だと美談のように書かれているけれど、嫌煙家としては、まあ、それはそれでちょっと解せませんでした。

BAILA 2008年10月号

BAILA 2008年10月号(09月12日発売)

〈別冊付録 旅バイラ〉最高に楽しい! はじめてのスペイン 最新バルセロナ案内

テレビ番組「ガイアの夜明け」で特集されていたが、評者も「最近、若い人たちって海外旅行をあんまりしなくなってる?」と気になっていたし、先日、知人の編集者さんも「海外旅行? 行かないですねぇ。だから、ファッション誌で海外特集があると、読まないから買わないです」とキッパリ言っていた。そんなご時勢だが、『バイラ』はスペイン特集だ。バイラ読者は、お若くても、じゃんじゃん「外」へ出る人たちなんでしょうか……。しかし、ファッションページはもちろんのこと、ガウディの説明から、レストランやショッピングスポットまで、一通り抑えられているので、これと薄めのガイドブックがあれば、バルセロナを数日、十分、楽しめる内容です。この付録を見て「わ、スペイン、行きたくなっちゃった!」という読者が多いといいな、と思いました。


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