私のおすすめ

ニューズウィーク日本版 09/10日号

ニューズウィーク日本版 09/10日号(09月03日発売)

非エコ派ピケンズの風力発電〈エネルギー〉石油長者の会社乗っ取り屋T・ブーン・ピケンズ「転向」の本気度

 T・ブーン・ピケンズの資産は、30億ドルとも40億ドルとも言われている。日本円で換算すれば3000億円から4000億円かということで、もうこうなれば、どっちだってたいした違いはないように思う。それはさておき、石油ビジネスで百万の富を築いたT・ブーン・ピケンズが今、風力発電をはじめとする、国産エネルギーをもっと使おう、とキャンペーンしているという話題なのだ。
 1996年にこの資産家は大きな曲り角を迎えた。親友を交通事故で亡くした。また自らが築いたメサ石油のCEOの座を追われた。妻と離婚した。その結果であろう。うつ病になった。が、そのうつ病を乗り超えて今のT・ブーン・ピケンズがある。「私はもう80歳だ。たくさん金を儲けただけでなく、国のために有意義なことをしたと思って死んでいきたい。」と言う言葉にウソはないだろう。そしてここに、人生の真理のすべてがあるのだと、私は思う。

DIME 09/16日号

DIME 09/16日号(09月02日発売)

【「ニッポン発の世界企業」】第10回 ミクロン[歯石除去器]

 歯医者に行くのは、嫌いだ。絶対にいやだ、あの電気ドリルみたいなやつがキーンと回転する音が。実はあの歯医者に特有のキカイのことを業界用語では「ハンド」と言うらしい。で、その「ハンド」なんだけれど、最新型のキカイはあのキーンという音がしないんだそうだ。これは画期的で、うれしいニュースではないか。
 このキーンなしキカイを開発した会社が、東京は大田区のミクロンという会社なのだ。1976年の創業で八野光俊氏が社長で、けっして大企業ではない。
 そのキーンなしキカイの名前は「サリー」で、ネーミングからして可愛いじゃないか。では、どうして音がしないのか。1万6000Hzというとてつもない高振動を出すことに成功したから、耳には届かないのだ。これは先端の針の太さや角度、ありとあらゆる条件をすべて試した結果、とうとうたどり着いたのだという。あのねぇ、何年も王道しかないんだよね。

芸術新潮 2008/09月号

芸術新潮 2008/09月号(08月25日発売)

 ●そこまでやるか! 画中品探索人ウェリュ

 今、人気の高いフェルメールの特集をしているので、ページを開いてみた。そして「気になるコラム」というのが、面白い。
 フェルメールが1668年に描いた絵に「天文学者」がある。絵のやや右側に当然のように天文学者がいる。で、その左側には地球儀が、さらに中央にはなにか書物が開かれている。
 エール大学教授のジョン・マイケル・モンティアスは、「この開かれた本は何だろう? 」と思ったんだね。もしかすれば架空の書であるかも知れないのに、絵の断片的な資料から、よく似た本を探しはじめた。探しはじめたといったって今から340年前の話なんだからね。
 でも、十年かかって、とうとう見つけた。1621年刊行の『天文学・地理学提要』という書物であることを。ミステリというか、ロマンというか。まあ、人の執念というのはここまでの深さに達してしまうんだね。

BE-PAL 2008/09月号

BE-PAL 2008/09月号(08月09日発売)

・ひだまり手づくり塾 塩山奈央 夏ばて特効だれ 葱油(ねぎあぶら)

 この広い世の中には「葱油」と称する代物が存在するらしいことは、知っていた。しかしそんなものが、それほどに美味いということは知らなかった。だって、ネギをだ、ただ油で炒めただけのもんだろうが、と思っていたのだ。
 どうもこの記事を読む限り、シンプルであるからこそ、奥が深いらしい。そもそも材料といったって、葱と油だけなんだからネ。で、くどいようだけれど、葱を油で炒めるだけの話なんだからね。まあ、それはともかく、これを上手に、ということはどうも葱の炒まり状態から絶対に目を離さないのがコツであるらしいのだが、結果はすこぶる美味らしい。美味いだけでなく、様ざまなトッピングをはじめとして、とにかく応用範囲が広いのだ。
 葱油をとことん追及してゆくと、結局のところ自分にとって最上の葱は何か、最上の油とはということになる。かくして食材吟味の眼が向上するわけである。

サライ 08/21日号

サライ 08/21日号(08月07日発売)

[第2部]『紫式部日記絵詞』から『北野天神縁起』まで ぶらり「国宝絵巻」漫遊

 今からちょうど千年ほど前に、紫式部が『紫式部日記』を書いたことは、知っていた。むかし国語の教科書で習ったからだ。でも、紫式部日記絵詞が東京、世田谷の上野毛にあるとは知らなかった。これは読んで字のごとく『紫式部日記』をもとに絵に仕上げたもので、鎌倉時代前期の作であるらしい。そしてなんといっても国宝なのである。これは現在、五島美術館に収蔵されている。しかも「サライ」が親切なのは、どこをどんなふうに鑑賞すべきかについて「ここが見所」というコラムを作ってくれているところだ。
 そして五島美術館で「国宝」を鑑賞した後は、「天ざる」を食べるべしとすすめてくれるのも、親切。その店は「そば処ぎんや等々力駅前店」で、実に美しいロケーションでそばを食べられるのだ。しかも今どき「天ざる」が1500円というのは、高くはないのではないか。ぜひ一度、足を運んで国宝級かも知れないそばを食ってみよう。


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