私のおすすめ

TITLE 2007/09月号

TITLE 2007/09月号(07月26日発売)

[main story]ビジネスに効く時代小説全203冊!

個人的には、mixiの笠原社長が、司馬遼太郎さんの「国盗り物語」を「成功する時代小説」に挙げていたのが、とても印象的だった、この特集。というのも、先日、ネットに詳しい人が講師として来ていたセミナーに参加したのだが、その中でmixiとgreeの二つのSNSが、どうして明暗を分けたのかという話題が出ていた。これがなかなかに面白い見解であったのだが、mixiの笠原氏は、使用者にアンケートを良く行うし、何かをたとえば、インターフェイスひとつ変えるにしても、周囲の意見を良く聞いたという。この国盗り物語で、道三の生き様。信長の生き様。それに対する光秀の思いを、笠原氏がどんな思いで読み、「成功する時代小説」に掲げたか興味を覚えた。かように、時代小説は、教訓に満ちているといえようが、その反面、その人の人となりを表す面も持っていると言えるのではないか。以前、小泉前総理が、まだ総理になる前に、二人で酒を飲みながら、時代小説について盛り上がったことがある。小泉前総理は、この時代小説にも造詣が深かったのを覚えているが、そこから学び取っていたものも多かったのかもしれない。あなたも、この特集を読んで、今の状況に適合した時代小説を見つけ出し、男の生き様や、ロマンを感じてみてはいかがだろう。

SAPIO 07/25日号

SAPIO 07/25日号(07月11日発売)

[ルポ]漂着ゴミ1万tだけではなかった 対馬を襲う韓国「環境テロ」の現場/井沢元彦

北から西へ。ロシアに対する警戒を解くわけには行かないが、もっと警戒をしなければならないところもあるというわけで、自衛隊は「北から西へ」とシフトしている。とくに、離島防衛は、2004年の新防衛大綱で重要な防衛課題の1つとされ、2002年には、全国初の離島防衛部隊として、西部方面普通科連隊も創設された。また、九州北部を守る、第4師団の担当地域には1000を超える島嶼があり、そのうちの大部分は無人島であるのが現状であり、ゲリラ等の武装集団の潜入上陸に、どう対処するかは大きな課題である。というわけで、この5月には、第4師団や西普連等の状況把握に赴いたが、その帰りに対馬に寄った。島のいたるところにハングルはあふれる一方で、それとは裏腹に、対馬住民との摩擦も少なくないようで、島全体が韓国からの訪問客を手放しで喜んでいるとはいえないようだ。また、驚くべきことに、元寇の際の古戦場としても名高い、上陸ポイントとなった小茂田浜は公共工事で姿を消そうとするなど、理解に苦しむ作業も行われていた。今、対馬が何を考え、どの方向に向かっているのか。そのヒントとなるのが、今回のSAPIOのこの特集だ。歴史を踏まえながら、現状を冷静にレポートしている。「韓国人観光客が行くのは、日本人観光客が行かないからである」との指摘は、至極ごもっとも。我々は、あの自然と歴史を見るべきだし、何より韓国の新しい基地さえ肉眼で見えそうな距離にある、この島がどんな目にあっているのかを認識しなければならないと思う。そういった意味で、この記事は貴重な記事といえよう。

駱駝 2007/08・09月号

駱駝 2007/08・09月号(07月10日発売)

【立体大特集】懐かしの西部劇、想い出の青春映画の舞台を訪ねて カリフォルニア〜アリゾナ〜ワイオミングへ わが青春のアメリカ映画を旅する

「あの岩は、一日中、色を変えるんだ」 モニュメントヴァレーを初めて訪れたのは、もう15年以上も前の事。当時は入場料なんてとられなかったし、牧歌的な雰囲気にたたずむ土産物屋があった程度だった。一人で、ヴァレードライブをしていた時に、ナバホの子供たちと知り合った。彼らの馬に乗せてもらい「ガラガラヘビに気をつけるんだよ」などと言われながら、ウエスタンライディングを教えてもらっていた時に、一緒にトレイルしていた少年が、ぼそっと言った言葉だ。それまで、岩(ビュート)のイメージは「赤色」でしかなかったのだが、確かに岩は時々刻々と表情を変える。特に夕方から日没後にかけての色の変化は、息を呑むほどだった。そこには、まさにアメリカの大自然が存在し、憧れた西部劇が蘇るようだった。子供の頃の僕にとっては、西部劇こそがアメリカ映画の本流だとのイメージを持っていたし、日本の時代劇が好きな僕にとっては、今でも、やっぱり、西部劇の世界こそが、独特な思いを呼び起こさせるキーワードになっている。今号の駱駝は、珍しく、そんなアメリカ西部劇の舞台を特集。最近は「ニューヨーク映画旅行」のような、都市部の特集が多かっただけに、この「懐かしの西部劇、想い出の青春映画の舞台を訪ねて」なんて企画は、きっと僕のような人が多いんだろうなあとほくそえんでしまう。西部劇衰退の理由はたくさんあると思うが、「無骨だが紳士的な西部男が、あくまで男らしく悪と戦う」という図式は、日本の勧善懲悪時代劇と相通ずるものがあり、ドラマが複雑化したにせよ、その熱い思いに惹かれ、あの頃に少年期を過ごした人にとっては、この特集に格別な思いを持つものと信じる。

考える人 2007/夏号

考える人 2007/夏号(07月04日発売)

【特集】続・クラシック音楽と本さえあれば

僕は、学生時代に日本フィルのお手伝いをしていたし、そもそも大学では、声楽などの単位をとっていたくらいだから、クラシック音楽は好きなのだ。そんな僕が、お目にかかるたびに自分のひよっこさ加減を痛感し、少しでも話を聞きたいと言う人がいる。それは、僕が心から尊敬してやまない中野雄先生だ。僕は先生の追っかけではないかと、自分で自分を笑ってしまうほど、先生の文章を見つけると、必ず読むようにしている。いや、読まずにはいられないといった方が正しい。今回の雑誌ネットで、この「考える人」に中野先生の名前を見つけるや否や、書店に走ってしまった。値段も確認せずにカウンターに行ったものだから、値段を聞いて、「げ、高い」と思わず呟いてしまったのは事実だ。でも、惜しむようにページを手繰るたびに、やがて、その手はいとおしむような手繰り方に変わったと思う。吉田秀和先生のロングインタビュー。グールドの研究、音楽を読む楽しみ方が、実に味わい深い。中野先生の言葉に象徴されるのだが、「テクニックばかりで内容空疎」ではない音楽の深みを文字で味わうことができる特集である。この特集を読むと、きっと、入門編では決して味わえない、クラシック音楽の深みや、数多くの楽しみ方を知ることができると思うし、それはきっと、その人の人生に、プラスアルファをもたらしてくれると思う。じっくりと味わいながら読みたい特集だ。

サライ 07/05日号

サライ 07/05日号(06月21日発売)

【特集】皮から手作り、家族に自慢できる味 「餃子」名人になる

世の中には不思議な食べ物がある。その日「これが食べたい」と思ったら、代用できない食べ物だ。ある人にとっては、それがカツ丼だったり、ある人にとっては、それがカレーライスだったりと、人によっては多少の違いがあるとは思うけれど、ラーメンと餃子に関しては、この「代用不可の原則」が万人に適用されるものと信じる。「あー、今日は餃子が食べたい」と思ったら、そう決心した後から、「今日は美味しいイタリアンをご馳走します」と言われても、同じ点心仲間の焼売や春巻を出されても「餃子が食べたい」という気持ちは揺るがないのだ。あの、油のにおい、ぱりっとした焦げ目、ジュワッと広がる肉汁。五感に訴えかける、そんな不思議な魅力を持つ餃子を特集したのが、このサライ。中国の主食の餃子がアレンジされたのが日本の餃子。一昨年には「餃子の王将」が中国に進出を果たしており、今や、日本の餃子は、すっかりと日本の代表的料理になったと言えるが、その餃子の餡の秘密から、たれ、皮、焼き方など徹底的に取材。まるで見ているだけでお腹がすくような特集になっている。以前、宇都宮で「なぜ、こんなに美味しいのか」と質問したところ「実は味噌を入れているんだ。内緒だよ」と答えてもらった。この秘密を、家宝のようにしていたのに、それも白日の下にさらされてしまった。もし、足りないところがあるとするならば、知人がやっている「亀戸餃子」が掲載されていない事くらいか。あー、お腹すいた。


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