私のおすすめ

週刊プレイボーイ 10/29日ピンナップ付き超特大号

週刊プレイボーイ 10/29日ピンナップ付き超特大号(10月15日発売)

洋上給油問題で揺れる国会論戦のキーマンを直撃! 石破防衛大臣、60分間「プラモ」を語る!! 「人間はウソをつくが、兵器はウソをつかない」

プレイボーイに、防衛省首脳が出る時はドキドキする。西村真悟政務次官が、プレイボーイ上での対談記事がもとで辞任に追い込まれたのは記憶に新しい。このプレイボーイ誌の読者は、どうしたって若い人が多いし、難しい問題を判りやすく表現しようとするから、センセーションを呼ぶような記述になる傾向がある気がする。今回は、インド洋問題は国会の焦点のひとつなので、石破大臣が取り上げられるのは避けられないとはいえ、やはり読むまでドキドキした。そもそもタイトルに取られているように、石破大臣のプラモデルに対する愛情は、知る人ぞ知る話。僕自身がプラモデルが好きで、子供の頃は、よく作っていた覚えが有るから、石破大臣の心中は理解できるのだが、「人間はウソをつくが、兵器はウソをつかない」なんてタイトルしか読んでない人の印象は、果たしてどうなんだろう。いささか不安でも有るが、一読すると中身はしっかりしていた。特に面白かったのは、週刊プレイボーイ誌からの提案で、「著作権フリーの素材をwebサイトに貼り付けて、それを自由に編集してもらって、うまく出来た人には賞を出すなどはどうだろう」というもの。実はアメリカでは、すでにこういった試みがスターウォーズだったかと思うけれど、自分たちが用意したクリップを使用して、マッシュアップを許す事を始めた。このURLがそう http://mashup.starwars.com/ そして、これがかなりの人気を呼んでいるようで、毎日のように新しい作品が次々とアップされる。こういった試みを自衛隊が行うのも面白い話であるのだ。別に宣伝に限らず、たとえば、今回のインド洋問題も、大いに議論をする機会になればよいし、何より興味を持ってもらえる。このプレイボーイの記事のアイディアを生かすように、大臣もしくは幕僚監部に是非話してみようと真剣に思った。

週刊ダイヤモンド 10/13日特大号

週刊ダイヤモンド 10/13日特大号(10月09日発売)

・〈論文〉米国追従の後方支援だけでない「対テロ」国際貢献の理念と手法

現在行われている臨時国会で、「テロ対策特別措置法」は最大の焦点のひとつであろう。この法律の公布・施行は6年前の事。以来、延長を重ねてきたが、今回、その延長に民主党が反対をしている。延長が出来なければ、国連安保理決議1776号などで評価された海上自衛隊の給油等の支援活動を中止し日本に戻らなければならない。自衛隊はシビリアンコントロールの下にあり、独自に行動することはない。日本政府が「行く」事を決めれば行くし「戻れ」と言えば戻る。その事を忘れたかのような抗議行動を、一部の団体が行なっているのを目にするが、一方では、かなりレベルの高い議論も行われているようでもある。民主党の小沢代表が「ISAF」への参加の考え方を月刊誌で発表したようだが、「PRT」なども含めて議論が行われ出したのは喜ばしい。というのも、これは、憲法や対米関係をも含めた日本の安全保障の分岐点となる問題ともいえ、日本がどんな国家を目指すのかという判断が求められているからだ。今回のダイヤモンド。藤末氏は民主党の議員でありながら、民主党とは異なる理由で、テロ特の延長に反対している。その論文には、UNAMAを取り上げ、DIAGに対する協力や、JICAとの協力による支援などを主張されており興味深い。確かにアフガンの復興はイラクよりも低い費用で可能ではあろうが、現在は、金よりも人手が必要とされているからだ。ただ、ひとつだけ。MIOについて自衛隊の活動について情報が開示されていないという指摘。これはいかがか。世界中どこを探しても、活動中の軍のオペレーションの詳細を明らかにする国家はないはずだ。アメリカの公開もつぶさに見れば、ごく一部である事が判ると思うのだが。いずれにしても、この問題は、日本の今後のあり方を決める上で大きな問題であり、無知や無関心こそ避けなければいけないのだと僕は思う。そして議論が進んだ後は、日本がいかに海上輸送に頼っているかを含め、対テロだけでない様々な問題にまで議論が広がればいいと思う。僕らはもっとこの問題を議論しないといけないのだと思う。そんなきっかけのひとつとして、今回の論文は興味深い。

サライ 10/18日号

サライ 10/18日号(10月04日発売)

【全126ページ、丸ごと1冊大特集】〈2007年秋版〉「あおによし」奈良へ

まもなく遷都1300年の都『奈良平城京』。約80年の長きにわたって日本の中心であった奈良時代。この時代には、古事記や日本書紀が編纂された他、和同開珎が流通するなど、天平文化が華開き日本の基礎が作られていった時代であり、そういった意味では、まさに日本創建の地。それだけに、数多くの文人もこの奈良を愛したとか。今回の「サライ」。徹底的に奈良にこだわった特集。どこを開いても、一瞬にして1300年の時空を超えて、天平文化の匂いのする風景が眼前に広がる特集です。特にお奨めしたいのは、「文士と歩く大和路」。普通のガイドブックとは違うコースが提案されており、奈良の違った魅力に出会うこと間違いないと思います。「あおによし」は、奈良に続く枕詞。正確には「あをによし」であるのでしょうか。この「あをによし」には、いろいろな学説が出ているが、しかし、この言葉を聞くと、何とも言えないような青や朱の色彩がふっと目の前に浮かぶようにも感じます。これからの季節…。紅葉が美しく「あをによし」奈良を彩り始める中で、別冊特集の「土地っ子が推薦する」紅葉の名所を訪れながら錦繍に覆われた大和路を味わい、古代豪族の息吹や仏像へかけた民衆の思い、為政者の夢に思いを馳せるのも良いのでないでしょうか。あと3年経ったら、とてつもない混雑に襲われるのでしょうから、古代のロマンに思いを馳せるなら今のうちですよ。そんな時、このサライの特集は、きっと今までと違う奈良の表情を見せてくれるはずです。

TITLE 2007/11月号

TITLE 2007/11月号(09月26日発売)

[main story]Coffee & Music ミュージシャンと選ぶ至福のコーヒーミュージック。〈全298枚〉

ストコフスキーという大指揮者がいる。彼は来日した際に長生きの秘訣だったか、人生の意義だったかを聞かれた際に、「君、それはね。ワインと音楽と女だよ」といたずらっぽく笑ってウィンクしたという。もちろん、これはシュトラウスの有名なワルツ「酒・女・歌」をもじっている訳だけれど、かくも、音楽と酒とは、不思議なほど合う。休憩時間にワインやシャンパンを振舞うクラシック演奏会も、最近では少なくないし、ジャズにお酒は必ずカップリングされていたようにも思う。ところが、この特集。「コーヒーと音楽」を特集。確かに、ほっと一息つきたい時のコーヒーの美味しさ。そこに流れる極上の音楽。それは、目の前が広がるような空間と伴って、身体中の疲れが洗い流されるような開放感を味あわせてくれる気がする。まじめに肩の凝る身構える聞き方じゃない。もちろん、よそ行きの顔で聞くものでもない。日常の中のくつろげる時間の楽しみ方だと思うし、そんな楽しみ方が満載されたこの特集を読み終った時、香りの強いコーヒーに鼻の奥をくすぐられながら、ちょっと良いスピーカーで、ちょっとざらついたレコードをかけ、心地よい音に身を委ねたい。そんな衝動に襲われた。

ニューズウィーク日本版 09/19日号

ニューズウィーク日本版 09/19日号(09月12日発売)

パバロッティはもう歌わない 〈追悼〉どこまでも自然体だった個性あふれる「高音の王様」

オペラを知らないけれど、でも、パバロッティの名前は聞いたことがある。そう、そんな人は多かったはずだ。パバロッティは、存在そのものがオペラだったとも言う。彼は貧しい家に生まれ、初めは小学校の先生をしていた。そんな彼が世界的な声楽家になれたのは、よくあるルートではないルートを切り開いたからと言えよう。もちろん、彼の努力も不可欠だし、天性の声もあった。でも、それ以上に彼のキャラクターも後押しをしたと思う。今回の特集は、そんなパバロッティの愛すべき一面を披露するとともに、偉大さを惜しんでいる。この特集にはパバロッティの一面がちりばめられ、偉大な声楽家の逝去を心から悲しんでいるように見える。確かに彼は天衣無縫的な部分があった。確かに彼はメトロポリタンから出演禁止を告げられた。確かに彼は…いや、よそう。どんな面があっても、彼の魅力にかなわない。彼が幼馴染のミレルラフレー二(幼い頃は一緒のミルクを飲んだと聞いたことがある)と歌ったデュエットは何とも言えない味わいがある。彼は積極的に後進を指導したとも聞くし、何よりあのお茶目なハンカチが、アンバランスなかわいさを呼ぶ。そう、まさにこの特集のタイトルのように、パバロッティは常に自然体だったのだ。そんな彼への愛情と残念さの入り混じったこのコラムは、誰もが共感を覚えるオマージュと言えよう。


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