私のおすすめ

サライ 12/20日号

サライ 12/20日号(12月06日発売)

【全四十七ページ大特集】300年を経て色あせぬ“義”の物語 「忠臣蔵」を旅する

前日の名残の雪を踏みしめて、目指すは本所松坂町。吉良の屋敷を取り囲み、ここで名文句は長谷川一夫。「各々方、討ち入りでござる」。どどーん。この時期になると、無条件でこのシーンが自然と思い出される。たいていの日本人は好きだものね。忠臣蔵。僕は12月14日になると、毎年と言っていいほど泉岳寺へお参りに行っている。大抵は夜遅くなのだけれど、夜に予定がある時は朝のうちに行っている。行った人は判ると思うけれど、四十七士墓所等は、この日ばかりは終日、線香の煙がもうもうと立ち込めている。それだけお参りする人も多いという事なのだろう。今の世の中で失いがちなものを、人はここで確かめている・・・なんて言ったら言い過ぎだろうか。少し話がそれるが、討ち入りの日は、旧暦であり、今の暦にすると、1703年1月30日だったのだとか。とはいえ、12月14日は僕にとっては恒例の行事なので、今さら変えられないが。さて、この忠臣蔵。実に様々なエピソードがあるが、47士というのも意味がある。この特集記事は、なんと47ページ
。おお、サライの力の入れようも判るというもので、ページをめくるたびに思わず唸ってしまう。ネットでもかなり忠臣蔵に関連したものはあるが、この特集は、「雑誌の特集とはかくあるべし」とばかりに、多角的に、かつ深みを持っており、お金をかけた特集である事が良くわかる。忠臣蔵の好きな人は、是非一読して、僕同様に唸って欲しいと思う。

週刊ダイヤモンド 12/08日号

週刊ダイヤモンド 12/08日号(12月03日発売)

【特集】驚きの警備産業 3兆5000億円ビジネスの大激変!

実は、某警備会社と契約をしていて家を守ってもらっている。まあ、入っているから絶対に安心というわけでもないのだけれど、安心代と思えば仕方がないかなとも思って契約した。現実問題として、近くで空き巣事件があったのも背中を押した。契約して、確かに、ランプがついてから飛んでくるのは早いし、確認作業もきちんとされている。でも・・・今回の特集を読んで改めて驚いた。成長を続ける産業の裏側の特集は一読の価値があると思う。考えてみれば、確かに思い当たることもある。知人が警察を辞めて警備会社を立ち上げたが、この御時世でなかなかに羽振りが良い。その一方で、自衛隊にいた知人も警備会社に入ったりしているが、愚痴もよく聞く。その差はなんだろう。いや、それよりも癒着をはじめとする様々な問題点をこの特集では指摘しており、「へえ」「へえ」とつぶやくことしきりだった。とはいえ、警備産業に陰りが見えるかといえばそんな事はないと思う。ニューヨークでは、セキュリティがしっかりしているかどうかで、コンドミニアムや住む場所の価格
が変わる。日本もそうなっていると言えるわけで、どれだけ安全にお金をかけられるかという時代。この特集でもしっかり指摘されているが、数多くの分野から、警備業に参入する会社がある中で、やはり、どれだけ優秀な警備員を確保し、信頼を勝ち取れるかというのは必要条件だし、利用者としては、この特集で、さらに「利用者にとって良い会社」を選ぶ基準がはっきりするのではないかと思う。どうぞ御一読を。

ニューズウィーク日本版 12/05日号

ニューズウィーク日本版 12/05日号(11月28日発売)

〈子供〉初エッチの早い子は優等生?

つい、タイトルに反応してしまいました(苦笑)。今号のNewsWeekは、実は読み物満載。世界中で広がる超格差に喘ぐ社会。アメリカ大統領選。万能細胞に原油高。何より中国のエネルギー獲得行脚は、順風満帆と言うより苦難の道筋という記事もあったわけで、読みでがあるものばかりなのだけれど、真っ先に読んだのは、この記事でした。先進国の道徳的な見解では、かなり若いうちから奨励するものでもなく・・・、とは言いつつも、科学的にはどうなんだかよく判らないけれど。それこそ、「利己的な遺伝子」(Rドーキンス)なーんてだけで考えれば、それはそれで自然の摂理なのかしらん・・・なんて考えたりもしましたが、この記事は、純粋に双生児の研究調査の結果を表していました。まあ、確かに、これまでの研究は、一卵性双生児でなかった事が多く、比較が難しかったわけで、今回の研究は、ある意味、趣深い結果となったわけで、今後は、どう解釈するかも含め、議論がされるのでしょうか。いずれにしても、教育はひとつの要因だけで決まるものでないから、今後の研究課題ということになるのだろうけれど、記事の最後に「親が思い込んだ結果に子供は左右されてしまう」というおそれも示されていまして、どんな要因よりも、親の信頼感って言うのは強い要因かもしれないなぁなんて思うのでした。となれば、初エッチが早ければ早いで、遅ければ遅いで「うちの子は優秀だ」と、親が思うことが大事なのかもしれません。タイトルとは関係ありませんが、そんな事を感じる記事でした。

WiLL 2007/12月号

WiLL 2007/12月号(10月26日発売)

・テロ特中断で 日本が失うもの 古庄幸一

古庄さんは、今の海幕長の前の前の幕僚長だ。その彼が「テロ特措法中断で日本が失うもの」と題する長文をこのタイミングで寄稿したと聞き、半分驚くと同時に、その反面「そうだろうな」とごく自然な事のように思えた。というのも、彼は海幕長の時も、防衛参事官制度の改革や、集団的自衛権問題に絡んだ発言などで、よく注目をされた覚えが有る。古庄さんの寄稿されたものを読むと、各国との信頼醸成がいかになされるのか、また、日本の安全保障はどうあるべきかという観点で書かれているのが良くわかる。僕自身が湾岸戦争の頃、ニューヨークの国連で、日本がどんな立場にあったのかをつぶさに見た。当時の国連大使は波多野さんだったが、彼がどうやって会議の内容を把握しようとしていたかは、とてもじゃないが一言では言い尽くせない。いみじくもイラク日本大使館臨時代理大使をされていた宮家氏が、産経新聞に書いた「やばいぞ日本」欄の内容を思い出した。宮家氏は「リスク共有は同盟の本質だ。リスクを共有しないシステムが緊急時にうまく機能するとはとても
思えないが、日本は今、リスクの共有を放棄しようとしている」と、イラクでの経験を踏まえながら、今の日本に警鐘を鳴らした。僕が国連で見たもの、宮家氏がイラクで経験したこと、この特集で古庄さんが訴えるもの。すべて根底にあるものは同じなのだと思う。しかも古庄さんの場合は、自分がいた部隊がペルシャ湾に派遣された。自分のかわいがった部下が派遣されるというその時に現実をまざまざと見せられ、一方でいろいろと考えたはずだ。その古庄さんの主張には「ここまで言ってしまって大丈夫か?」と思う部分もあるが、しかし現場の指揮官であったからこその見方でもあり、今後の新法や日本のあり方を考える上で傾聴に値すると思う。

Number 11/08日号

Number 11/08日号(10月25日発売)

【SPECIAL FEATURES】クライマックスシリーズ全詳報 決戦燃ゆ。 BASEBALL CLIMAX 2007

「クライマックスシリーズがあれば、公式戦は長い予選だな」という声も聞こえてくるが、やはり、このクライマックスシリーズは文句なしに面白い。いわゆる「捨てゲーム」がなく、選手が目の色を変えて必死になってプレーしている姿を見るからだろうか。設定もドラマティックであって、まさに「筋書きのないドラマ」を目の当たりにする事ができる。今回のNumberの記事も力作ぞろいだ。どのページを開いても裏切られない。野球に魅了された男達の素顔が満ち満ちている。クライマックスシリーズの緊張感がそのまま雑誌に閉じ込められているのは、あの時の選手の高揚感が、取材者に乗り移ったためとしか思えないほど、筆が生き生きとしているのだ。本来、スポーツの面白さは「人間ドキュメント」にあると僕は信じている。放送作家の真似事をしていた頃に、今は亡き恩師の口癖だった。悲しいかなプロ野球の公式戦では、その人間ドキュメントの面白さは影を潜めてしまっている気がするが、今回のNumberの特集は、いつもにも増して人間ドキュメント全開だ。
試合が良かったのか、それとも取材が良かったのか。きっと、それはニワトリが先か卵が先かと同じような議論となる気もするが、双方が影響しあって読み応えのある特集になったと思う。「いまさら、野球なんて…」というあなた。今回の特集を読むと、「あれ?野球、やっぱり面白いんじゃないか?」と思えると思いますよ。 最後にお願い。文藝春秋の担当者様。入団した頃から見ている田中幸雄選手の特集をひとつお願いできないかなあ。日本ハムで唯一、後楽園球場を知っている彼のドキュメントは興味深いものになると思うのだけれど…


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