ニューズウィーク日本版 07/02日号(06月25日発売)尖閣諸島で台湾が「反日化」の裏側〈東アジア〉沈没事故が浮き彫りにしたのは世論の変化ではなく、馬総統の外交手腕への不安尖閣諸島で、日本と台湾との間で緊張が高まったのは、あまり日本では報道されなかった。事の発端は今月10日のこと。我が国の領海を侵犯した台湾の船と、その船を静止しようとした海上保安庁の巡視船が衝突し、台湾の船が沈没したのだが、この尖閣諸島は、台湾も領有を主張していることから、台湾国内で日本を非難する報道が巻き起こった。台湾の行政院長は「日本との開戦の可能性を排除しない」とまで発言した。日本は不慮の事態に備えて、海上保安庁は現場での警戒態勢を強める体制をとった。このあたりは、詳細は公表されていない。しかし、僕の聞く限りでは、海上保安庁は万全の体制を取ったと言えよう。一方、台湾は、許駐在代表を召還しようとし、許代表は、日本にいながらにして職を辞した。国民党の馬総統の危機管理能力はどうなのだと固唾を呑んで見守ったが、結局はその後、緊張関係は静まりを見せつつあるように見える。その理由は、僕の知人が「今回の事件の裏にいるのは中南海だ」と指摘した通りなのかと思っていたが、なんと、それ以上に深い理由があったようだ。その理由とは・・・!是非、御一読を。今後の世界を見るのには「宗教」を抜きには語れないと思ってはいるが、折角のその特集以上に、この記事は、台湾情勢を明確に物語っていて面白い。なお、個人的には、シアターの記事で、先ごろ発表されたトニー賞で作品賞に輝いた「イン・ザ・ハイツ」や「パッシング」の事も書かれて興味深い。今号のニューズウィークは読むところが多いのだ。 |
SAPIO 06/25日号(06月11日発売)【SIMULATION REPORT】穀物メジャーの暗躍からフードロンダリングまで、「日本人のメシ」が危ない 世界「食」戦争〈最前線報告〉今後の国家間の紛争などの原因は、「国境・宗教・食糧・エネルギー」と、僕は常に指摘してきた。この4つの要因のうち、日本は、宗教以外、すべて紛争のタネと言える。日本の最大の弱点は、エネルギーや資源であり食糧を他国に依存している事である。食糧の自給率の低さは、最近あちこちで指摘されるが、実は、30%台の自給率は数字の魔術であることはあまり指摘されていない。農作物輸入が完全にストップした場合に想定される献立例が農水省により数年前に発表されたが、それはかなり貧しいものだったように記憶する。御飯はお代わり出来ず、そのうえ三食ともご飯は無理。おかずは魚一切れが1日1回のみ。この他に、味噌汁が2日に1食、卵が1週間に1個、肉にいたっては10日に1食だったか。だがこれでも甘いと僕は思わずにはいられない。食糧を作るのにも運ぶのにも、大量のエネルギーを必要としているからだ。このエネルギーが高騰してしまえば、輸入ばかりか、輸送もできない。魚も取れなければ、農業で温度調節も日照調節も出来なくなる。そうすると |
日経ビジネス 05/26日号(05月26日発売)・〈深層〉信越化学、コマツ…新興国需要・ドル安で輸出拠点に 米国が世界の工場になる日今更の話ですが、先日まで宮本輝さんの「にぎやかな天地」を読みふけっていました。面白い本で、会う人会う人に薦めてしまいました。「え、何を今更?」・・・。はい。そう思われると思って、最初にお断りを申しました。遅くてすみません。さて、この本ですが、どんなに科学が発達しようとも「時間」が与える影響の大きさを変えることは出来ない事を、発酵食品を象徴的な例にとりながら訴えた作品。発酵して作る食品の神秘や、その食品を作り出した先人の知恵に頭が下がる思いで読んだのですが、この日本が、いかに発酵食品を大切に進化させてきたかが、この本を読むと容易に想像できるのです。ところで、この発酵食品!日本人がすぐに思い浮かべるのは、日本酒と豆腐かと思うのですけれど、カナダで飲まれる日本酒「松竹梅」や、ヨーロッパで食べられる豆腐。これ、どこで作られているか御存知ですか?「日本だろ」・・・いえいえ、これが、なんとアメリカなのです。「アメリカは市場として注目されていたが、生産拠点としての魅力にあふれている」と記事の中で指摘されているように、現在、日本の企業はもとより、数多くの企業・団体がアメリカに生産拠点を置き、輸出を進めています。輸送体制の便利さや、また原料の入手が容易なこと、加えて、今、元気なブラジルなどに近いことに、ドル安などが主な原因だとか。ついつい、円ドルでしか為替相場を見ないものですが、今や国際通貨でのドルの凋落は激しいし、原油高ともリンクをしています。世界を見るのにドルだけを見ていてはいけないという事を改めて気づかせてくれる良い記事だと思います。是非御一読をお奨めします。 |
週刊東洋経済 05/17日特大号(05月12日発売)【COVER STORY】子ども格差 このままでは日本の未来が危ない!!「限りない未来を持つ子供達のために」―これは、僕が少しの間、お世話になっていた映画会社で使われていた言葉である。数々の児童映画を世に送り出した会社であったが、僕自身は思うところがあり、教員を目指す契機となった日々だった。生活費や学費などのために、嘱託社員をしながらの大学生活は、正直大変ではあったが、当時の国立大学の学費が半期で10万円程度であったため、何とか通えたように思う。国立大学が今の学費だったら・・・もしくは、私学だったら払えたかどうか。 |
CREA 2008/05月号(04月07日発売)(リピーターがこっそり教えます)まだまだ知らない場所がいっぱい! 秘密の沖縄沖縄が日本に返還されたのは、1972年5月15日だった。僕が生まれて初めて沖縄の土を踏んだのは、それから僅か10年ばかり経った頃だった。その頃の為替レートは1ドル250円程度だったということもあり、街はアメリカの匂いが強かった事を鮮烈な印象として覚えている。もちろん、今でも、沖縄における米軍基地の占める高い割合と、米軍に依存している経済は続いている。だが、それこそ、今から20年以上も前の沖縄の中のアメリカは、今の比じゃなかった。その中でも、最も記憶に残っているのは、バスの運転手に連れて行ってもらった夜のコザの街並みと、不思議と、対照的だった沖縄ヒルトンホテル。ともに沖縄の真実だった・・・その後も、たびたび沖縄には行く。行く度に変わらない沖縄と変わり行く沖縄を見て来た。ヒルトンもしばらく閉鎖され、時の流れを廃墟となりながら見つめていくようだった。実は、そのヒルトンが、生まれ変わっている。そのホテルが、このCREAに掲載されているのを見て、思わず嬉しくなってしまった。そう、ついつい忘れてしまった時間が思わず甦ったのだ。他にも新しく生まれ変わった場所。沖縄の風土が育んだ歴史に新しい感性がとけあったスポット。そんな魅力的な沖縄が、所狭しと、この雑誌いっぱいに並んでいる。周囲の目を忘れて食い入るように、ページをめくり続けた。女性用の雑誌を買うのは、男性としてはなんとなく抵抗がある。だが、頁をめくり終わった時、その抵抗を超えて「手元に置いておきたい」と思う気持ちを抑えることはできなかった。普通のガイドブックでは手に入らない、宝石のような情報が満載の特集と言えよう。 |
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