Number 01/08日号(12月25日発売)【SPECIAL FEATURES】2008年の衝撃。 The Unforgettable Moment2008年は、スポーツ界は、本当にいろいろな事があった。北京五輪の話題は、どれもトップクラス。特に野球は今も余震が続いている。嬉しいニュースではテニスとゴルフに輝く星が生まれ、その一方でホンダがF1から撤退すると言う衝撃的なニュースもあった。ひとつひとつを検証すると、今年ほどスポーツの世界に大きなニュースが相次いだ年はなかったのでないかと思うのだが、その2008年のスポーツシーンを面白く読ませてくれるのは、日本中の雑誌を探しても、このNumberをおいて他にないのでないかとさえ思う。それくらいに充実しており、その記事の目は、アスリートばかりでなく、それを支える道具や芝を管理する技術者にまで注がれ、縁の下の力持ちに光を当てるなど、読みでがある。と、ここまでは手放しで褒めているのだが、ひとつだけ個人的な感想を。実は、僕だけかもしれないが、非常に注目していた戦いがあった。あまり大きく取り上げられなかったが、それは東洋大学の戦いだ。戦国東都といわれるほど、東都リーグは学生野球でも最もレベルが高いリーグといって過言ではないだろう。この東都リーグで、昨年から今年の春まで完全Vでの3連覇。完全Vこそ逃したが、4連覇を達成したのが東洋大学だった。これだけでも凄いことなのに、実は全日本も制し、神宮大会も連覇した。グランドスラムだけでも、史上4校目(5度目)の快挙であるうえに、神宮の連覇に東都4連覇が重なるのだから、これは史上初の事なのだ。もちろん、その道はなだらかではなかった。9回2死から1球がもとで逆転サヨナラ勝ちをおさめた感動に満ちた試合も、監督の定年に絡む秘話もある。これらが、一切載っていないのは非常に寂しいばかり。これが画竜点睛を欠いた・・・と言ったら言い過ぎか。もう少し、学生のアマチュアスポーツに来年は目を向けてほしいと願いを込めて、このNumberを2008年最後のお奨め誌としたい。どうぞ、皆様、良いお年を。 |
週刊プレイボーイ 10/20日特大号(10月06日発売)アフガニスタンの現実「9.11。 ニューヨークに2機の飛行機が突入したその瞬間から、アフガニスタンに生きる人々の運命は大きく変わった」という、一文が今でも心に残る。この室橋裕和氏の一文ほど、アフガニスタンの現状を言い表している言葉はないのでないか。確かにアフガニスタンは歴史的に厳しい経験を積み重ねてきた。近年ではソ連の侵攻なども記憶に新しいが、アフガニスタンの置かれている状況は今も悲惨だといわざるをえない。その状況を何とかして助けたいとした日本人が連れ去られ、残念な結末を迎えてしまったが、それでも、何人かの日本人はアフガニスタンに入り、その復興の手伝いをしたり、現在の惨状を伝えようとしたりしている。その一人が、このグラビアを撮影した横田さんだ。彼は現在は、本拠地をバンコクから移したというが、彼の切り取ったアフガニスタンは、「タリバン」との戦いの難しさを映し出している。このグラビアにコメントを寄せている高部氏も良く存じ上げているが、彼もタリバンをよく知るので、彼のコメントは、より一層、この横田氏の写真の意味を掘り下げる。 |
SAPIO 08/06日号(07月23日発売)[SPECIAL REPORT]馬英九と胡錦濤「握手」の裏に透けて見える打算と謀略「21世紀の国共合作」が始まった投機マネーの特集に「へぇ」と思って手にとったら、そこはやはり、SAPIO。表記のスペシャルレポートも掲載されていた。何しろ、今回も執筆陣が実に興味深い。『[謀略]日中台「尖閣領有紛争」をカードに馬英九が画策する東シナ海「実質支配」シナリオ』を書いた山田吉彦氏は、日本財団にいた方で、海洋問題に関して深い見識を持っておられる事から、僕もじかに何度か教えを受けたことがある。彼の視点は、今回も、実に整理されクリアだ。山村明義氏は、ある政治家の紹介でお目にかかったが、彼の今回の記事も興味深い。彼が指摘する「良い情報には数万円」というのは僕も聞いた事がある。すでに、アメリカの公式文書にも指摘されているように 中国の情報収集活動は「深く限られた」活動から「広く浅い」活動へと変わっている。しかも彼が日中双方に深い人脈を持つのは僕も知っているが、その山村氏が指摘する「すでに1兆円の税金が投入されている」とする、中国留学生の受け入れに関する費用が「隠れODAである」という指摘は、あながち的はずれではあるまい。そして、金美齢さん。 お目にかかると、僕は金美齢さんを「先生」とお呼びしてしまうほど、志高く、かつ、その分析は鋭い。その金美齢さんが、『[惜別]さようなら、台湾独立運動の同士 許世楷と「日台黄金時代」』という評論を書かなければならなかった、その心中はいかばかりか。そして、それを押してでも、なぜ「今日の台湾は、明日の日本だ」と言わなくてはならなかったのか。いや、文章を読めば、「昨日の香港は」という言葉が入るのかもしれない。この文章を書くのは、香港、台湾、そして、日本を深く知る彼女でなくては出来なかったし、そして、聡明な金美齢さんだからこそ、これだけ的を射た評論が出来るのだと思う。このほかにも海南島での開発に見られる、「外洋型海軍」を目指す中国(確か、米国の太平洋軍司令官が中国を訪問した時に、中国側から、『太平洋を二つに分け、アメリカと中国で安全を守るようにしよう』ともちかけたように記憶する)の姿など、数多くの記事があるほか、投機マネーの特集など読むところは多い。この450円は無駄にはならないと思う。 |
旅 2008/09月号(07月19日発売)【海外特集】太陽と、オリーブと、とんがり屋根とイタリアのかかと、プーリアへ行こう!僕の古くからの知人に「ジョルジオ」という男がいる。すぐに「オー、マダーンナ」と叫ぶし、「トゥット・キアーロ?」と確認する気障な男だ。もちろん、僕は片言だってイタリア語なんざできない。彼とはもっぱら日本語で会話をする。彼も所詮は日本人だし問題はない。ただ、彼は確かにイタリアンな顔立ちをし、イタリアをこよなく愛している。名刺にだって、「ジョルジオ」と刷って配っている。そんなにイタリアンな彼でも、「あれ?それってどこだっけ?」と迷ったくらいの州が、プーリア州だ。僕にとってはとっても馴染みのある州で、生まれて初めてイタリアの土を踏んだのが、このプーリア州だったのだ。ギリシアから船に乗って、海を渡って着いたのがブリンディシだったのを今でも覚えている。あの光り輝くような海。抜けるような青空。ギリシャとは違った店先に並ぶ果物の種類。そして、なんとなく安心するような笑顔。僕にとっては、そここそが、まさに思い描いていたイタリアであった。その後、ローマやミラノ、ベネチアなどを回るが、どーも何かが違う。 |
SAPIO 07/23日号(07月09日発売)【SIMULATION REPORT】北京五輪聖火リレーを熱烈歓迎した五輪紅旗、沸騰するネット言論、外資排斥――もはや胡錦濤政権も制御不能だ 世界を揺るがす「愛国中国」という妖怪僕はバイクに乗る。バイク仲間から「想像もつかないような変な動きをする車が増えた」という事を聞いた事があったけれど、『中国黒社会「日本占領」』という特集にあった、こんな記述に思わず、呆然となった。それは、『「闇の自動車教習所」を開設。一度も免許を取ったことがない中国人に空き地で実技教習を行い、偽造の中国免許を渡し、運転免許試験場で日本の免許証に切り替えるように指導していた』という記事だ。は?こんな車が訳のわからない動きをして、横断歩道ではねられたりバイクにぶつけられて半身不随になったら、誰がどうしてくれるの? やれ1000万人移民だ、やれ入国ビザの簡略化だと勇ましい声が聞こえているけれど、思わず「ちょっと待ってよ」と叫びたくなる記事だった。いや、この記事だけでない。まもなく始まる北京五輪だが、その聖火リレーなどで見せた数々の顔。そして、四川地震で見せた顔は、世界中に「中国の摩訶不思議さ」をアピールしてしまった。今回のSAPIOは、その「今の中国」を面白い視点で切っている。何よりも、この特集は精神分析者のページから始まる。そして、名だたる中国研究者のほか、日本のジャーナリスト。在北京ジャーナリスト。在米ジャーナリストなどにより立体的に中国を分析しようと努力している。中国はどこへ進もうとしているのか。この誰もが最も注目している問題に、一つの答えを示そうとした必読の特集と思う。 |
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