週刊新潮 09/04日号(08月28日発売)・あとの祭り 渡辺淳一東京スポーツの一面に「星野じゃ勝てない WBCはボビー」と出ている。いまだに野球と言えば星野ジャパンの話題となる。しかし、渡辺淳一さんは夏の高校野球をとりあげた。どことどこが決勝で戦い、そして劇的な大差がついた(余計なお世話だが、気になる人の為に、17対0で大阪桐蔭が常葉学園菊川を破った事を申し上げておく)こともそれほど世間で話題になった記憶がない。だからこそ渡辺さんは高校野球をもってきたのだろう。そしてテーマはさして代わり映えしないハズの「野球と人生」。それでここまで読者を魅了するのだから、さすが渡辺さん、と言う他ない。0点のチームを落ちぶれた男に例えていたが、それでも落ちぶれた男がそう惨めに思えないのは、どこかで否定したい期待と、渡辺さんの筆致によるところが多い。でもこれが高校野球ではなくて、星野ジャパンで書かれていたらどうであろうか。とてもじゃないが耐えられない。オジサンは国際野球がトラウマになる前にWBCではとにかく後味だけは悪くしないで欲しいと願う、監督は誰でもいいから…。 |
週刊朝日 09/05日増大号(08月26日発売)重松清 〈五輪の「街」から〉(3)北京 五輪を見ない市民たち壁ひとつ隔てたそこは貧民街、バラックにやっとのことで生活している人達が映し出された。テレビをつけた途端、否応なしに目に飛び込んできた。表と裏をまざまざと見た。表は天安門広場であったろうか、あの鳥の巣であったろうか。国の威信をかけて中国が臨んだオリンピック、まさに1964年の東京オリンピックを一方では彷彿させた。しかし、当時の日本はそこまでして見て欲しくないものを隠していたのであろうか。ひょっとして小学校4年生であった僕にはわからなかっただけのことかもしれないが。それにしても体裁を最も尊ぶ国なのだろうか。そう思わざるを得ないリポートが本誌の重松さんから届けられている。あれだけテロ、テロと安全に留意し警備に万全を期したと言われている今回のオリンピック。まさか、中国政府にとって臭いものに蓋をするための厳戒態勢でもあった、ということはないだろうが、重松さんの現実のリポートからはそんな穿った見方も出てきてしまう。そして13億の国民に誇りを持たせ整然と国の繁栄のために歩を進めさせるためには「形」がどれほど重要なことかを改めて思い知らされる。 |
週刊現代 09/06日号(08月22日発売)(5)星野ジャパン「苦戦の原因」はライバル国に“情報漏れすぎ”『G.G.佐藤が帰国した空港で卵をぶつけられたら、きっとキャッチしようとして落としちゃうだろう』などとブラックなギャグを口にしている人がいた。そこまで言わせた、実に後味の悪かった星野ジャパン。選手団年俸総額44億円のドリームチームが何故あそこまで不甲斐無かったのか。星野監督の「情」重視の采配ミスがすべてと言えばそれまでだろうが、本誌にもその辺の細かいところがよく表れている。その一つとしてのあの丸刈り姿。ダルちゃんあたりは『イケメン新婚パパ』もウリのひとつなんだから、特にオリンピックではやめてェ!というファンも多かったはず。他国のチーム、海外の視聴者など、頭を丸めた意味さえわからないかもしれない。それなのに星野監督はダルちゃんの頭を見て喜んだという。山本浩二氏、田淵幸一氏の話も伝わってこないが、それは仲良しトリオだからか。『選手をあまり批判すると将来の芽を摘むことになる』などとのたまったいう星野さん、矛先はすべて監督に向いていることをお忘れなく。「勝てば官軍、負ければ賊」と言うなかれ。それ以前の問題ですから。 |
週刊文春 08/28日号(08月20日発売)〈特別企画〉2000人アンケート 私が好きなサザンの唄確か『歌謡とんでる‘78』という日曜日の番組で僕はナレーションを現場でつけていた。今から30年前、公開録画番組だった。『勝手にシンドバッド』、サザンを初めて目の当たりにし、初めて聴いた。聞いたことが無いような不思議なサウンドが会場全体を包んだ。『今、なん時?そうね、だいたいね・・・♪♪』、強烈に耳に残り、『なんじゃ、こりゃ!?』と思ったものだ。とにかくヤカマシイ音楽だったのを記憶している。何年も前、テレビ朝日からフリーになった辻義就氏のパーティーに桑田佳祐氏がいた。会釈程度の挨拶だったが、これがあれほどインパクトのある演奏をするアーティストかと疑いたくなるほどシャイな感じだった。イヤ味のない、なんとも感じのいいミュージシャンだった。不思議に場が和んだのを記憶している。それが本誌で山田太一氏が述懐している『懐かしい気持ちになる』サザンということなのか。日本一Tシャツが似合う中年ミュージシャンである。『伝説にはしません!いつもと同じサザンです!』『途中経過です!』とコンサートで吼えていたサザン。新境地が今から楽しみだ。 |
週刊現代 08/23・30日盛夏特大号(08月11日発売)スクープ! 北朝鮮最大のタブー! 声紋鑑定では「別人の声である」との結論が。訪朝した小泉首相はダミーと握手を 重村智計早大教授が決死の証言 5年前に糖尿病で 「金正日はすでに死んでいる」読み物としてこれほど面白いものはない、というくらいの感覚で本誌に目をやったが、なんともリアリティがある。そりゃそうだ。数々の北朝鮮ウオッチャーのなかでも重村智計氏ほど説得力を持つコメンテーターはそういないからだ。視聴者の信頼が厚い、わかりやすい解説をしてくれる人物であることは言うまでもない。その重村教授が「金正日の正体」という本を出版した。出版社が本誌出版元と同じ講談社であるということでの宣伝臭は、ここにはない。むしろこれまでのひとつひとつの事実の検証に、ひょっとしたら、という思いを強くする。それくらいのことはやりかねない国である、ことも手伝ってはいるが。もし、生存しているとしても元金正日の料理人の藤本健二氏の言を借りれば糖尿病、腎臓病、肝臓病、便秘症を患い、5種類の薬を服用しているとあり、そうそう表舞台には立てない。日本政府は、「金正日後」をどう捉えているのか、当然あらゆる場合を想定した対応策が出来上がっているだろうが、強く念を押してみたくなる、のは自分だけだろうか。 |
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