来年5月21日から正式に裁判員制度が導入されることが法務省から発表されたね。俺は日本に住んでないし、こっちに住民登録があるわけじゃないから、身近に感じられないっていうのが本音だよ。
ただ言わせてもらうと、俺はこの制度を手放しで賛成できないんだよな。ズバリ、日本人がいけないのは感情に走りやすいところでしょう。そこはアメリカと違うかもしれない。まぁ、どこの国の人間だったら絶対に買収されない、なんて言わないけど、とくにアメリカ人なんかだと「俺はこう思う」とか「俺は違う」とか、主張がハッキリしてるもんな。そこへいくと日本は島国だからなのか、一度流れができるとそれが事実じゃなかったとしても、逆の意見を言うことは難しい。
それから、俺が思うに日本の法律は、殺人に対する罰則の定義が曖昧すぎるよ。例えばイスラムの世界は、殺人を冒したら死刑だったり、泥棒なら腕を斬られるとか、見方によっては残酷かもしれないけど、厳格だもんな。人間はどっかで誘惑に負けたりするから、歯止めのためにああなってるんだろうな。江戸時代に市中引き回しの刑なんてあったのも、悪いことをすればこうなる、という見せしめ的な要素を多分に含ませてたんだろうし。
その点、いまの法律が「弱者救済」の名の下に、バカみたいな犯罪を冒した少年まで保護してしまうのはどうかと思うよな。精神鑑定にしたって、罪を逃れる手段に使われるなんて絶対におかしいだろうよ。罪を犯した人間にキッチリとした態度で刑を宣告して罪を償わせるのが、大人の役割だと思う。もし裁判員に選ばれたら、残された遺族の立場に立ってどれだけ痛みが大きかったのかを考えるべきじゃないのかな。
俺みたいに首を斬られた(※89年10月14日、会津若松での公演中、刃物を持った暴漢に斬り付けられる)って、未だに犯人の名前も知らない人間もいるけどさ(笑)。だけど、あれはラッキーだったとしか言いようがないよ。やられたのは頸動脈だから、あと1ミリズレてたら終わりだったもんな。もしあの時に死んでいたら、プロレス界にしたって、いろいろと違う展開になってただろうし。
まぁ、世の中は矛盾だらけ。白黒で決めつけられないことが山ほどあったりするよ。逆に、いちいち議論しなくたって、白黒つけなきゃいけないことだってある。日本の総理大臣は、あまりにもリーダーシップを発揮しなさすぎるよな。ズバリ言えば、大した権限を持たせてもらってないんだろうけどね、ンムフフフ。
構成)Show大谷



