前回の大阪に続いて、今回は東京について話をしよう。
石原(慎太郎)知事が大変みたいだね。でも新銀行東京の累積債務の件で問題があったとしても、今期で終わりなんだから、好きなことをやりゃあいいじゃん。みんなガタガタ言うんじゃねぇって。
石原都知事にはやけに優しいって? そうじゃないよ。リーダーシップなんてそういうもんだろうって話。それをいちいち揚げ足を取るのはおかしいよ。誰でも成功もすれば失敗もあるわけでさ。もちろん失敗だけじゃ困るけど、ある程度まではしょうがねぇじゃん。誰かが先導しなければ、閉塞した世の中なんて、なにも変わっていかないよ。
ただ、政治家になったんだったら、批判をされようと叩かれようと、信念を通せる人であってほしいとは思うよな。
俺の仲間に、重度の花粉症の人間がいるけど、「石原さんは花粉症の原因となる杉の木をバンバン伐採してくれたから、それだけは大感謝。あんなに素晴らしい人はいない!」らしいぜ(笑)。聞けば花粉の飛ばない杉の研究も進んでて、実際に毎年、かなりの杉の木を植え替えてるらしいね。
猪木も木を植えてるじゃないかって? いや俺の「ジャングル再生」は、ホントもう微々たることで「やってます」なんて言えない程度のこと。本音を言えば、木を植えることがジャングルの「再生」じゃないんだよ。元の形に戻すことが目的なんだから。たまたま俺は、ライオンタマリン(ジャングルに生息する猿)に関わっていくなかで学んだけど、ジャングルを元に戻すには100種類以上の苗が必要になるらしいね。例えば杉だけ植えても、そのなかではライオンタマリンは生活できないんだよな。そこに昆虫がいて、昆虫を食べる鳥がいて、鳥を食べる・・・・・といった食物連鎖の柱――つまり生態系がしっかりしていないとダメ。そうやって地球上全体がバランスを保ってるわけだから。
アマゾンのジャングルなんて薬草の宝庫だから、「ジャングル再生」から花粉症をはじめ、難病に効く薬草を見つけて、そこから特効薬を完成させるなんてのも夢じゃないかもしれないぜ。
それともうひとつ、東京都に言いたいことがある。まぁこれは、全国の主要都市どこもそうなんだけど、俺が手がけてる『GENOME』って大会を開催したくても、交通アクセスのいい公共のイベントホールに空きがないんだよ。アマチュアの試合かなんかで埋まってるんだってさ。せっかく何十億円も税金をかけて作ってるのに、みんなに観に来てもらえなきゃ意味がないだろ。だから俺は、プロとアマチュアの境界をハッキリさせる。これだけは、もっとしっかりルール作りをしたほうがいいんじゃないかと思うな。「ママさんバレーで押さえられてます」なんておかしいだろうよ、ンムフフフ。
構成)Show大谷



